この記事 こんな思いで書いています
この記事は、内容の要約よりも、
立ち止まった時期に、この本から何を
受け取ったかを中心に書いています。
※本の要点を先に知りたい方は、途中の見出しから読めます。
※ここからは、個人的な実感や迷いも含めて書いています。
Help me? ~いやあ、しんどいなあ
今回のお悩み:
「仕事も家庭も安定も手にしたはずなのに、なぜか満たされない。「このままでいいのか」「幸せって何か」その答えが見つからないまま時間だけが過ぎていく…」
この本読んで!
コラム・エッセイ界の二大巨頭登場!
92冊目はこちら!『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』(毎日新聞出版 2022年2月28日発売)でございます。
この本はコラム・エッセイ界の二大巨頭による共著になります。
お一人目は中村うさぎ氏。1958年2月27日生まれ。福岡県門司市((現在の福岡県北九州市門司区)出身。小説家・エッセイスト。同志社大学文学部英文学科卒。就職後コピーライターやゲーム雑誌ライターを経て、1991年にライトノベルで作家デビュー。自身の浪費や美容整形体験を赤裸々に描いたエッセイ『ビンボー日記』『ショッピングの女王』で話題になります。近年はエッセイストとして活動、テレビ出演や社会的発言でも常に注目される存在。自己愛性パーソナリティ障害を自認。
そしてもうお一人はマツコ・デラックス氏。1972年10月26日生まれ。千葉県千葉市稲毛区出身。東京マックス美容専門学校卒業後、美容業を経てゲイ雑誌『Badi』編集部に勤務。編集長代行として活躍されますが、28歳で退職し一時引きこもり生活。2002年頃から女装姿でタレント活動とコラム執筆を開始し、『アタシがマツコ・デラックス』など著作を発表。テレビ初出演は2000年『エブナイ』で、以降『マツコ&有吉の怒り新党』『月曜から夜ふかし』など多数のレギュラー番組で活躍されています。
コンプレックス、依存、恋愛、家族関係……
「こうあるべき」を解放すれば楽に生きられる
自分で自分を救済するための処方箋
引用:『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』(表紙帯)
1922年創刊、文芸・教育・野球特集などで知られる日本最古の新聞系週刊誌「サンデー毎日」にて連載している人生相談をまとめたものです。
続いてこの本の構成です
Who are you? ~どんな内容?
本書は読者から寄せられた38個の質問を、5つのテーマに章立て。うさぎ氏とマツコ氏が回答していくスタイル。もうこのお二方なのでそれはもう導きの言葉で溢れているのですが、その中でも各質問に対し回答の核となる「キラーフレーズ」がいくつか発言者であるお二人のどちらかのイラストとともに掲載されていて…
それがもう本気で救済されるものばかり!
それではわんちゃら!的独断と偏見で各章の質問とそれに答えるお二人のキラーフレーズをご紹介します。
※ちなみにマツコ氏が先にくるパターンが多いですがたまたまです。
Ⅰ 欲望とは何かーー依存、執着、コンプレックス
ここの章は8つの質問を取り扱っています
その中でも思わず唸る回答がこちら!
48歳独身子ナシ、他人が幸せに見える
マツコ氏:人生の不満なんて一生満たされはしない。早くそれに気づいてほしいわ
引用:『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』(p13)
整形してもかわいくなれない
うさぎ氏:整形は「自分はなぜ自分のことを嫌いなのか」ってことに向き合う旅なのよ
引用:『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』(p17)
Ⅱ 「痛い恋愛」をしよう
ここの章でも8つの質問を取り扱っています
気づきを超えてホラー!
彼が結婚に踏み切ってくれない
マツコ氏:あと5年たったら結婚するわよ。別の若い女とね。
引用:『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』(p75)
セックスが断れない
うさぎ氏:セックスを重大に考えすぎるのも、女性が抱える問題だと思うわ
引用:『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』(p105)
Ⅲ 家族からの解放
ここの章は7つの質問を取り扱っています
気づきを得る=納得する勇気かもだわアータ
母から罵られた呪縛から逃れられない
マツコ氏:極論だけど、一人前になった子と親は、もう一生会わなくていいのよ
引用:『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』(p111)
息子に実子でないと知られてしまった
うさぎ氏:血の繋がりってのが強固なものだという思い込みが、みんな強すぎると思うのよ
引用:『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』(p131)
Ⅳ 道化で何が悪い――人間関係とコミュニケーション
ここの章は9つの質問を取り扱っています
さすがの切れ味!
「察する文化」は日本の美徳では?
うさぎ氏:友達なら普通は黙ってそばで話を聞いてくれるなんて考えてたら、大間違いよ
うさぎ氏:あなたの気持ちはあなた自身が言語化しなかったら、他人にわかるはずないじゃない
引用:『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』(p175&P179)
ゲイ同士のマウンティングや差別が悩み
マツコ氏:逃げなさい。もっと楽しい場所は、そこ以外にもあるわよ
引用:『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』(p189)
Ⅴ 幸福について
ここの章は6つの質問を取り扱っています
生きていても楽しくない
マツコ氏:比べている他人だって、本当に幸せかどうかなんてわかんないのよ
引用:『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』(p201)
あらやーねミーは幸せよアータ
それでは次に、このお二人とわんちゃら!にご登場いただいた方とのコラボ企画をお届けします!
まだまだ続きます!
緊急コラボ!『“超”幸福幻想』へようこそ!
VS アドラー!「嫌われる勇気が持てますか?」
まず最初のコラボはアドラーです!
本著でこんな質問がありました
「嫌われる勇気」が欲しい
ちょっと前に流行った「嫌われる勇気」というのが欲しいです。(中略)どうしたらお二人のように、「嫌われる勇気」が持てますか。
引用:『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』(p163)
アドラーについてはこちら!
◇アドラーを徹底的に解剖!


アドラー心理学は他者からの承認を求めることを否定。そして他者も自分を満たすために生きているのではない。他者の課題には介入せず、自分の課題にも介入させないことで、自由になる。嫌われるかもしれない、けれどそれが自由。これが本著の肝「嫌われる勇気」→自由になること。
引用:【55秒解決】〚前編〛今こそ『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』を読む!後悔や孤独に悩む中年の悩みをアドラー心理学で整理する方法&人生の再起法 → わんちゃら!恋する!本の歩き方! 中年の悩みはここにある。人生を豊かにする55秒をあなたに
これが嫌われる勇気の核の考え方ですが…
別に嫌われようと生きているわけではないと笑いながら答えるマツコ氏。その後うさぎ氏が…
うさぎ氏:それと目立つのを避けようとするのって、個性を押し殺すことじゃない。そういう人って、「悪い子じゃないけど、一緒にいて面白くない」って言われているよ。一緒にいて面白いと思われているような人は、その分嫌われもする。そのどっちかを選ぶかなのよね。
引用:『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』(p164)
さらにマツコ氏が嫌われることに対し独自の見解を述べる!
マツコ氏:そうね。嫌われるなんて、案外たいしたことじゃないしね。だってこっちを嫌ってくる相手のことって、大概こっちも嫌いなものじゃない。(中略)もし仮にアナタを嫌っている人がいて、その人がアナタの人生からいなくなったとしても、たいした影響はないわよ。
マツコ氏:誰かから嫌われたとしても、全然生きていけるよ。
引用:『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』(p165)
アドラーの『嫌われる勇気』では実際嫌われるという具体的事象にはそこまで言及されていません。そのため、具体的に「たいした影響はない」と言って下さったマツコ氏に大感謝!
アドラーの嫌われる勇気は21世紀、うさぎ氏とマツコ氏のフォローがあってようやく完成したのだ!
個人の見解です
VS 妹尾ユウカ!「死にたいという気持ちに対する見解」
次に妹尾ユウカ氏です!
本著でこんな質問がありました
自殺願望と破滅願望を乗り切るには?
人生がどうでもよくなる時期が訪れます。(中略)お二人はこれまでこうしたことがありましたか。もしあるなら、どう乗り切っていましたか?
引用:『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』(p212)
妹尾ユウカ氏についてはこちら!

このコラボ企画のために、【55秒解決】『東京で得た知見』で取り上げなかった質問があります。それが…
「死にたい」と思うことは悪いことですか?(P22)というもの。
この質問にユウカさんは
悪いことかはわからないです。でも、「生きたい」よりは良いような気がしています。「明日も生きること」を切望するしかない状況よりは、自分の生死を好きに願い、選べる立場にあるだけでも、幸せだったりするのかなと思います。
引用:『東京で得た知見』(P22)
一方『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』では、「自殺願望をどう乗り切っていたか」という質問ですが、うさぎ氏は、乗り切っていないよ。今でも、「ああ、生きていくの面倒くさーい。誰か楽に殺してくんないかなー」って思ってるよ(引用:p212)とおっしゃられています。
さらにお二人は、
うさぎ氏:自殺願望って、大抵は逃避だもの。なら、「いざとなれば死ねばいい」と思って、好きにやればいいわよ。
マツコ氏:実は、アタシも「生きるってなんだろう」とずっと考えているのね。でも結局は、「立派に生きる」とか「ダメな生き方」とか、そんなものはないのよ。分かれ道をどっちに行こうが、生きるっていうのは生きる以外になんでもない、生きるか死ぬかだけだと思うの。
うさぎ氏:そうそう
マツコ氏:だったら、「死にたい、死にたい」って思いながら、生きていけばいいのよ。そして最後の最後にどうしようもなくなった時、そこには死という、人間に等しく与えられたものがあるだけ。生きている間に、どんな形にせよ死というものを意識するのは、むしろある意味、当然じゃないかしら。
引用:『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』(p214~215)
妹尾ユウカ氏も、うさぎ氏もマツコ氏も並べてその感情を否定せず、むしろ質問者さんたちに「わかるわかる!」と共感しつつも、ものすごくソフトに「まあまあ」と生きる方向へ手を引いて下さっている。
なんて優しい人たちなんだ!
うさぎ氏もマツコ氏もユウカ氏も世間の方々と抱いている思いは変わらないように思えます。ただ、それらに対してどう向き合うか。実は私たち一般人とて、ここまで人生を戦ってきてそれなりに得た知見がある。
戦い方を学ぶこと。
それこそ気づきであり、成長なのかもしれません。
Present for you💐 ~揺さぶるフレーズ
本書「まえがき」より
マツコ・デラックスさん
それに『幸福幻想』なんて大層なタイトルだけど、そもそもアタシ自身は「幸せになりたい」なんて思わないようにしているのよ。最近の「幸せにならなきゃいけない」みたいな風潮が、いろんなことを面倒くさくさせているんじゃないかしら?生きることは幸せになることではないんだから、「ちゃんとしなきゃ」なんて思わなくていいの。人生なんて、目の前のことを日々着実にやって、人様にご迷惑をかけないようにするだけで充分なのよ。
引用:『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』(P2)
それがまさにこの言葉!
「即今、当処、自己」です。「今、ここで、私が、生きる」という意味です。実にシンプルです。今ここで、やるべきことをやるということ。もう、それを積み重ねていくしかないのですよ。世の中の真理というものは、「あるべきものが、あるべきところに、あるべきように、ある」ということです。ですから、それにのっとった生き方をすればいいわけなんです。
引用:『あなたの牛を追いなさい』(P210)
このブログで詳しく書いています!

本書「あとがき」より
中村うさぎさん
ここに相談を寄せる人々もそれぞれ自分の弱さにうんざりしながら立ち向かおうとしている。それが「生きる」という事なのかもしれないね。
引用:『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』(P237)
幸福は幻想かも知れない。でも「生きる」は現実なのだ!
ニンゲンは大変ねミーはこれから寝るとするわアータ
Thank you! ~55秒解決!
【今回の55秒解決】
「幸福」は他人の基準ではなく、自分の欲望と選択で決まると気づいた。
イヌやってるとそんなもんですよ
Let’s try it! ~いまからできること
①「死にたい」は実はガス抜きの言葉。たまには呟いてもいいと思う。
②日々着実に、という気持ちで目の前のことをやる。
③思い切って嫌われてみる(ただし自己責任)。
③はやっぱり勇気がいるなあ


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