この記事 こんな思いで書いています
この記事は、内容の要約よりも、
立ち止まった時期に、この本から何を
受け取ったかを中心に書いています。
※本の要点を先に知りたい方は、途中の見出しから読めます。
※ここからは、個人的な実感や迷いも含めて書いています。
Help me! ~いやあ、しんどいなあ
今回のお悩み:
「自分の死後、遺されたもの(お金・物・記憶)を誰がどう扱ってくれるのか分からない」
1つの事例としてどうぞ
Who are you? ~どんな内容?
76冊目はこちら!『ある行旅死亡人の物語』(毎日新聞出版、2022年11月30日発売)でございます。
本書は共著となっております。
お一人目は武田惇志氏。1990年生まれ。名古屋市出身。京都大学大学院人間・環境学研究科終了。2015年、共同通信社に入社。横浜支局、徳島支局を経て2018年より大阪社会部に所属されています。
お二人目は伊藤亜衣氏。1990年生まれ。名古屋市出身。早稲田大学大学院政治学研究科修了。2016年、共同通信社に入社。青森支局を経て2018年より武田氏同様に大阪社会部に所属されています。
2020年4月。兵庫県尼崎市のとあるアパートで、女性が孤独死ー
引用:『ある行旅死亡人の物語』(表紙帯裏)
はじまりは、たった数行の死亡記事だった。警察も探偵もたどり着けなかった真実へーー。「名もなき人」の半生を追った、記者たちの執念のルポルタージュ
現金3400万円を残して孤独死した身元不明の女性ーー
あなたは一体誰ですか?
引用:『ある行旅死亡人の物語』(表紙帯表)
ところで
行旅死亡人ってなあに?
行旅死亡人
<こうりょしぼうにん>病気や生き倒れ、自殺等で亡くなり、名前や住所など身元が判明せず、引き取り人不明の死者を表す法律用語。行旅病人及行旅死亡人取扱法により、死亡場所を管轄する自治体が火葬。死亡人の身体的特徴や発見時の状況、所持品などを官報に公告し、引き取り手を待つ。
引用:『ある行旅死亡人の物語』(表紙右裏)
著者のうちのお一人、武田氏は裁判を担当する司法記者クラブ詰めだったが、2021年5月から「遊軍」(マスコミ業界用語で、記者クラブという持ち場を持たず、ご自身でネタを探し自由に動く記者のこと)に移っていた。記者クラブに属していない以上、ご自身でニュースを発掘しなければならない。
新聞の朝刊やインターネットで情報収集を行う傍ら、武田氏は官報に記載されている「行旅死亡人」の公告記事を転載している民間サイトを時折まとめ読みすることを習慣としていた。
2021年6月1日。天神橋筋商店街の喫茶店。ある記事を武田氏が見受けるところから「物語」が始まる…
その記事には何が書いてあったのよアータ
キャロはこの手の話が大好物なんです
「本籍(国籍)・住所・氏名不明・年齢75歳ぐらい、女性、身長133㎝、中肉、右手指全て欠損、現金34.821.350円
上記の者は、令和2年4月26日午前9時4分、尼崎市長洲東通×丁目×番×号(注:原文では番地など表記)錦江荘2階玄関先にて絶命した状態で発見された。
引用:『ある行旅死亡人の物語』(P12)
ここ こ興奮するわねアータ
問い合わせ先は尼崎市南部保健センター。
「あっ、タナカチヅコさんの件ですね」
タタタナナナカチヅコココココ!!!
ちょっと
向うに行ってもらえますか
担当者よりもう取り扱っていない、と返答。何でも財産が残されているので、家庭裁判所の相続財産管理人を申し立て、選任されている弁護士にすべて引き継いでいる、とのこと。若干消沈した武田氏だったが、しかしその後、一人の弁護士から武田氏に電話が入る。
「ええ。私、弁護士を22年やってますが、この事件はかなり面白いですよ」
引用:『ある行旅死亡人の物語』(P17 )
ちなみに右手指全て欠損については、その後の展開で理由が判明します。
「行旅死亡人」が本当の名前と半生を取り戻すまでを描いた圧倒的ノンフィクション。
引用:『ある行旅死亡人の物語』(表紙帯裏)
一気読みですよ
I like you! ~紹介する理由
AIでは絶対出てこない!
超個人的私感解説です!
ここからは見どころを3点ご紹介します!
消息不明者がもう一人いた
弁護士が武田氏に話しているシーンから。
「錦江荘に入居した、昭和57年(1982年)当時の賃貸借契約書も残っていて、それにはタナカリュウジ、『田中竜次』(仮名)さんという名前で契約しているんです。錦江荘の住所に、借主としてです。勤務先も書いてあるんですが、今はなくなっていて、たどり着けない。住民票もなくて、田中竜次さんがいつ死んだのかもわからない。
引用:『ある行旅死亡人の物語』(P21 )
この男性は何者なのか?田中性を名乗っているところを見ると夫なのだろうか。しかし程なく、さらなる奇怪な情報が。これは先ほどの話の続きです。
家賃は毎月、手渡ししていたそうですが、竜次さんなんて見たことがないと言うんですね。
引用:『ある行旅死亡人の物語』(P21~22 )
40年近く同じところに住んでいる。しかも一人で。
じゃあ田中竜次さんって一体誰なの?
タナカチヅコさんのほかに新たに現れた『田中竜次』氏。武田氏と伊藤氏は果たしてこの二人の正体に辿り着けるのか?
奇妙な遺品
本書ではタナカチヅコ氏の遺品を全て公開していますが、すべて本人の身元を判明するまでには至らぬものばかりでした。
たとえば年金手帳。年金をかけていた時期が短いなどの理由から身元の特定ができない。また歯の治療をしていたことがわかったが、歯科医は闇医者で保険適応外だった(全額自費)。
その中でも個人的にゾクゾクした奇妙な遺品が、現金34.821.350円、星型のマークがついたロケットペンダント。そしてビニール袋に包まれた韓国1000ウォン札、さらに米1セント硬貨ー。
星型のペンダントは実際に写真があります!
え載ってるの?
しー
キャロがまた興奮するから
タナカチヅコ氏の写真
遺品の中になんと茶色い装幀のアルバム、さらにアルバムに入っていない写真が約30枚!
そそそんなに!
しかも!
本書は推理小説でもフィクションでもないので…
タナカチヅコさん、そして『田中竜次』さんの写真が結構、掲載されているんです!
タナカチヅコさん綺麗!…あ
しゃしゃ写真写真!
アータ写真ぎゃー!
ま でも確かに
これは興奮するわ
Present for you💐 ~揺さぶるフレーズ
あとがきを拝見して、なんだか今の日本の現状を考えてしまいました。現代において、高齢者の孤独死、無縁死は珍しくなく、年間3万人に上ると言われているそうです。
官報に載る行旅死亡人は
年間6~700人
そのためか、彼女の影を必死で追いながら、しばしば自分が死ぬときのことを考えた。誰かがそばにいてくれるのだろうか。死後、自分のことを思い出してくれる人はどれぐらいいるだろうか。
引用:『ある行旅死亡人の物語』(P212~213 )
”人はいつか”ではなく”私はいつか”必ず死ぬのである。
引用:『ある行旅死亡人の物語』(P213 )
終活という概念は残された人たちにとっても意義があるものだと感じました
Thank you! ~55秒解決!
今回の【55秒解決】
自分自身の「最期」を、他人ごとではなく“自分ごと”として考えるようになった。
この視点大事だと思います
Let’s try it! ~いまからできること
① 自分の持ち物や貯金をざっくりと一覧にしておく。
② スマホやPCに「自分の連絡先・家族連絡先」を登録しておく。
③ 「身元確認の手がかりになるもの」を身につける意識を持つ。
もしものときに備えた
“ミニ終活”の第一歩


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