fifty five ~世界55の言葉説
世界五分前仮説をご存じでしょうか?
イギリスの哲学者であるバートランド・アーサー・ウィリアム・ラッセルによる「世界は実は5分前に始まったのかもしれない」という仮説です。
散歩に行った、近所のゴンちゃんにあった、電信柱に新しい匂いが染みついていた、近所の空き地の草が刈られていた、つい数か月前までは桜が咲いていたとは思えないくらい、桜の木に葉っぱが茂っていた。これすべて、神様が5分前につくったもの。そんなお話です。

じゃあ神様はいつも新しい匂いをプレゼントしてくれているんだね

でも昨晩夕ご飯忘れたのは神様じゃなくてラムノのせいよアータ

今の景色、記憶、世界の全てが神によって5分前に作られているとしたら、という仮説です。要は過去は過去。現在や未来に過去は結びつきはしない。例えば過去の教訓を生かして何かをして、それでうまくいったとしても「うまくいった現在」があるだけで、その教訓のためにうまくいったと説明ができないといったものです。

そこで!
私ラムノ、バートランド・ラッセルに対抗し、新たに「世界55の言葉説」を提唱したいと思います。

55の言葉?
日高先生が「描けー!」なら、本書著者である見城氏は「熱狂!」
世界は55の言葉で熱狂している!
熱狂は55の言葉で作られている!

その言葉とは!
いざ行かん!あなたの熱狂へ!
ちなみに私の55秒書評の「55」という数字はこの本から拝借しています!
I like you? ~紹介する理由
ただ俺は何冊か本を出しているけど『たった一人の熱狂』は読んで欲しいな、これは箕輪が編集したんだけれど、箕輪が双葉社時代の時の作品ですけど文庫は幻冬舎から出ているんで、『たった一人の熱狂』は読んでもらいたいのと、講談社で出ているんですけれど、ほかにもあるよ俺の著書は、でももういっこ言えって言ったらば、講談社なんだけどサイバーエージェントの藤田君と共著の『憂鬱でなければ仕事じゃない』、この二つを読んで入りたいと思ってくれると嬉しいな。
引用:【奇跡の大逆転】スゴイ結果を出したければ、無理をしろ! – YouTube
『憂鬱でなければ仕事じゃない』は一冊目。そう思ってこのサイトを立ち上げました。
Who are you? ~どんな内容?
62冊目は『たった一人の熱狂 増補完全版』(幻冬舎文庫、2016年4月12日)でございます。
著者は見城徹氏。1950年12月29日、静岡県静岡市(現・静岡県清水区/しかし、見城氏は静岡市にお生まれになったので、静岡県清水区生まれではない、と本書でお話されています)出身。慶應義塾大学法学部卒。廣済堂出版入社後『公文式算数の秘密』が38万部のベストセラー。75年、角川書店に入社。『野生時代』副編集長を経て『月刊カドカワ』編集長に就任。93年に角川書店を退社し、幻冬舎を設立。

本書は見城徹氏が見城徹氏であるために、そして見城徹氏としての生きてきた、脳髄であり脊髄であり心臓であり内臓でもある、55の言葉が収録されています。そして55の言葉についてのご本人の解説やその言葉に行きついた過程も書かれています。
いやあ、見城は濃い。血も涙も汗も、濃い男だ。
村上龍
引用:『たった一人の熱狂 増補完全版』(表紙帯)
村上龍氏といえばこれですよ。本当に面白い!

幻冬舎文庫だったのか…
そうなんです。濃いんです。表現がハードボイルド。ですが濃い。カッコいいのですが濃い。語彙力が圧倒的。ですが濃い。美辞麗句、秀逸な比喩にハッとさせられる言い回し…いや、濃い。濃すぎる。漫画にすると見開きでドアップで、叫ぶみたいな。
その言葉に連れられ、本文を読む。すごい。濃度が変っていない。見出しのテンションで本文が突き進んでいく。時折、字も濃くなっている。

それ強調じゃないアータ
全部濃い。何だこの本は!

全部濃い!
何だこの本は!
繰り返しているな
大事なんだろうな

Ogre オーガ ~地上最強の生物
熱狂とは「非常に興奮し、熱中すること」。
「なぜそこまで仕事に熱狂できるのか」とよく聞かれる。僕の場合は、死の虚しさを紛らわせるために他ならない。
引用:『たった一人の熱狂 増補完全版』(P27)
7~8歳の頃から「自分はいつか必ず死ぬのだ」と自覚されていた見城氏は、すべてゼロになる死に対して虚しさを抱え生きてきた。やがて見城氏は死の虚しさを紛らわすために、仕事に熱狂されるようになります。
裏表紙には「仕事に熱狂し圧倒的結果を出すための55の言葉を収録」とありますが読後…

圧倒的結果を出す方はこういうことを考え働いているんだなとおもいました
なんだその小学生みたいな感想は!


アニマル浜口…
あちらは気合!

めちゃくちゃ濃い!熱いのですが濃い!ストイックと表現するのは簡単ですが「嫌なんだ、こうでなければ!」という美学。その行動に宿る信念、そしてそれを貫き通す表現力、行動力、人間力。生物としての強さ。精神力とは何かと問われれば、見城氏の本を読めばいい。
その姿はまるで…

地上最強の生物
範馬勇次郎!
勇次郎がカッコよく、とてつもなく怖い表紙。
勇次郎は悟空にも負けない気がする。
シャンクスの覇気にも笑ってそう。
断言します。

見城徹は
範馬勇次郎である!
Present for you💐 ~揺さぶるフレーズ
見城氏の著書を見ると、よく目にする表現があります。それが…
内臓と内臓をこすり合わせる。
前田裕二氏も『人生の勝算』のエピローグで使用している表現(前田氏は内臓と内臓をぶつけ合って)です。
前田氏の本を拝読し、おお内臓だ、内臓内臓、懐かしいなと思い、内臓といえば見城氏なので『たった一人の熱狂 増補完全版』を取り上げさせていただこうと思いました。
表現者と内臓と内臓をこすり合わせ、殺るか殺られるかのタイマン勝負をしてきたつもりだ。
引用:『たった一人の熱狂 増補完全版』(P121)
私は職場の人間とこんな風にかかわりをもって接したことはありません。ただ干渉しないことが美徳だったり、波風をなるべく立てずうまくやることがいまの時代のコミュニケーションだと、勝手に解釈し人と交わることを無意識に面倒だと思っていたりします。
まあ内臓、とまでいかなくても、膝と膝を突き合わせる距離でもうちょっと色々な人と話してみようかな。そう思いました。

触れるとセクハラになるしパワハラにもなる時代ですけどね
P.S. ~見城徹様
私はこのブログを書くことに熱狂しています。
このブログでどうこう、ではないのですが、とにかく次はどの本を取り上げようと考え、ブログの構成を考える時間がたまらなく楽しいです。
これからも熱狂して書いていきます。

ところでアータそこまで55いうなら55冊目で紹介すればよかったじゃないの

そうだそうだ

いまからでも55冊目にしようかな
不正だ不正!

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