【55秒書評】「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」(前編)

【55秒書評】「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」(前編)コーヒーがこぼれている 【55秒書評】
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Who are you? ~どんな内容?

34冊目はこちら!「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」(ダイヤモンド社、2013年12月13日発売)でございます。
こちらは前編、後編でお送りします!

ラムノ
ラムノ

2024年12月24日…

ラムノ
ラムノ

電車内の広告でこのようなものを
見まして…

周りの目を気にしながらパシャッ!

11年前に出た本でしょ?電車内広告まだやるの?それとも定期的に出してるの?そんな私の頭に過ったのが、これ。

かのん
かのん

藤岡弘、さんでしょ

ちがいます

ココ
ココ

それはさておき。

わたくしラムノ、直感しました。

これはクリスマスの奇跡だ。
神様からの贈り物だ。

この本自体は以前、一度読んだことがありましたが、この広告を見て、読み返してみようと思いました。

かのん
かのん

次はこれ書きなさいみたいな
啓示って思ったわけ?

ラムノ
ラムノ

その答えは次の「I like you!~紹介する理由」で詳しくお伝えします!

本書は、フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。

引用:「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」(p10)
ラムノ
ラムノ

対話篇とはその名の通り
対話形式のことです

三大巨頭はこちら。


◇ ジークムント・フロイト
(オーストリア)
1856年5月6日~1939年9月23日

(満83歳没)

◇ カール・グスタフ・ユング
(スイス) 
1875年7月26日~1961年6月6日

(満86歳没)

◇ アルフレッド・アドラー
(オーストリア)
1870年2月7日~1937年5月28日

(満67歳没)

だいたい同年代ね

ココ
ココ
かのん
かのん

ちなみに倫理学の
三大巨頭もいるよね

知らないなあ

ココ
ココ

◇ ○トシ・マツモト(尼崎)
◇ ○サヒロ・○カイ(藤沢)
◇ リョウ・○シザワ(泥酔)

台本にないこと
するな!

ココ
ココ

ところで、アドラー心理学とは…

「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。

引用:「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」(p10)
かのん
かのん

「君たちはどう生きるか」
仲間なの?

キャロ
キャロ

でもあの映画はシンプルでもなく抽象的だったわよねアータ

やめろ

ココ
ココ

本書は共著です。まずお一人目の著者は岸見一郎きしみいちろう氏。1956年京都府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。日本アドラー心理学会認定カウンセラー。日本アドラー心理学会顧問。

そしてもう一方。古賀史健こがふみたけ氏。フリーライター。株式会社バトンズ代表。九州産業大学芸術学部卒。20代の終わりにアドラー心理学と出会い、その思想に衝撃を受ける。その後何年にも渡り岸見一郎氏を訪ね、アドラー心理学の本質を聞く。そのうえでギリシャ哲学の古典的手法である「対話篇」とする物語形式で書かれております。

本書は「世界はどこまでもシンプルであり、人は今日からでも幸せになれる」と説く哲学者(本編では哲人と表記、以下当サイトも哲人とする)のもとへ「納得いかないなあ。何言ってんだろう」と疑心、いや敵対心に似た感情を抱く青年が、夜な夜な哲人の部屋に訪れるスタイルとなっています。

そういうわけで、イントロダクションを経て、本編は5章立てですが「第一夜から第五夜」としています。ちなみにこの哲人にとってのアドラー心理学とは、ギリシャ哲学と同一線上にある思想であり、哲学です。

それぞれの夜のテーマは以下。これらがそのままアドラー心理学の「嫌われる勇気」の鍵となる考え方になります。

第一夜 トラウマを否定せよ
第二夜 すべての悩みは対人関係
第三夜 他者の課題を切り捨てる
第四夜 世界の中心はどこにあるか
第五夜 「いま、ここ」を真剣に生きる

そして時折、青年の心情を表すレポート的なものが書かれています。これがとても有能!青年、つまり読者が感じているであろう疑問や腑に落ちないなあ的な感情を見事に描いています。また今までの内容を振り返る意味も持ち合わせており、置いてけぼりにさせない工夫も施されています。

あと忘れてはいけない、挿絵!なんとあの羽賀翔一はがしょういち氏!漫画「君たちはどう生きるか」のコペル君!あのメガネの男の子!あの羽賀氏なんです!

この挿絵がいい!挿絵と哲学の相性抜群!というか羽賀氏は哲学専門挿絵家と名乗ってもいい!

なんだそれ

ココ
ココ
ラムノ
ラムノ

ではそれぞれの夜を数行で
解説します!

第一夜 トラウマを否定せよ

アドラー心理学では、過去のここが原因だ、という原因論を明確に否定。われわれはみな「目的」に沿って生きているという目的論で考える。経験から与えられた意味、これによって自らの行動を選び決めていく。

ポイント:引きこもりの人は「目的」があって引きこもっている

第二夜 すべての悩みは対人関係

人間の悩みは、すべて対人関係の悩みであるとアドラーは断言。また劣等感は「客観的な事実」でなく「主観的な解釈」。人生は他者との競争ではなく、また「非」を認めることは負けでは無い。

ポイント:時間をかけて髪を整えている孫に祖母が一言。「お前の顔を気にしているのはお前だけ」

第三夜 他者の課題を切り捨てる

アドラー心理学は他者からの承認を求めることを否定。そして他者も自分を満たすために生きているのではない。他者の課題には介入せず、自分の課題にも介入させないことで、自由になる。嫌われるかもしれない、けれどそれが自由。これが本著の肝「嫌われる勇気」→自由になること。

ポイント:過去に殴られたから父が嫌い→父が嫌いだから殴られた記憶を持ち出している

第四夜 世界の中心はどこにあるか

他者からの視線を気にするということは、自分にしか関心を持たない自己中心的なライフスタイル。アドラーは過去未来、動植物、無生物を含むすべてを共同体と呼び、個人もその一部。個人は人生の主人公だが世界の中心ではない。共同体では意識の上で対等であること。そして主張すべきは主張せよ。そして個人は、ここに存在しているだけで価値がある。

ポイント:対人関係の軋轢を避けるために上司の指示に違和感を覚えても従う→これを人生の嘘という

第五夜 「いま、ここ」を真剣に生きる

人生とは線でなく点である。これをアドラー心理学では、連続する刹那と呼ぶ。過去を見つめない、未来も見ない、「いま、ここ」を真剣に生きる。これがどうすれば人が幸せに生きることができるか、の答えである。

ポイント:舞台でスポットライトを浴びたら最前列さえ見えなくなる

ラムノ
ラムノ

これらの内容を全て対話形式で進めていきます!

かのん
かのん

でもなぜ対話形式にしたの?

たとえばソクラテスは自身の手による著作は1冊も残しませんでした。彼はひたすらアテナィの人々、特に若者たちと路上での議論を重ね、その哲学を著作という形で後世に残したのは弟子のプラトンです。

引用:「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」(p40)

哲人の説くアドラー心理学に読者目線、いや読者よりもアドラー心理学を懐疑的に見ている青年のおかげで、鋭いツッコミのみならず、TVタックルの大ゲンカみたいになってます。

最初のうちは、出来レース的な感じで、そうだよなあ、ここで納得しちゃ終わっちゃうもんな、と思いながら青年のツッコミをみておりました。

そうなんです。この青年が実にいいキャラで。ひねくれており、かわいくなくて、すぐつっかかり、年長者を年長者とも思わぬ言い方で罵倒し…ということで。

かのん
かのん

ここで緊急企画!その名も…

かのん
かのん

青年のディス!

キャロ
キャロ

Yes!最高よネー!

ディス好きなんだから

ココ
ココ

He’s been dissing him🔥 ~青年のディス!

青年の哲人に対するディス。それはあまりにも強烈だった。それはディスというよりも、もはや人格攻撃だった。すなわち、感情論という対話の中で議論の進捗を妨げる、避けなければいけない、最も愚かな行為だった。青年にとってはディスでないのかもしれない。哲人にとっては、想定の範囲内だったのかもしれない。しかし、青年は決心していた。絶対に論破してやる。このすべてを知り尽くしたような顔をした哲学者に一泡吹かせてやる。

かのん
かのん

各段落ごとの青年の気持ちのオマージュです

ラムノ
ラムノ

読んでいる人は分かる!

キャロ
キャロ

ハイセンスよネー!

アドラーさんすみません

ココ
ココ
かのん
かのん

第3位から!

世間で恥をかく前に、わたしがその鉄面皮てつめんぴをはがしてさしあげましょう!

引用:「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」(p269)

このディスが素晴らしいのは、第5夜の終盤、259ページに登場することです。283ページで本編が終了しますが、残り24ページでまだ、哲人を負かそうとしています。

どう着地すんの?って
読みました

ココ
ココ
かのん
かのん

続いて第2位!

短所だらけの「こんな自分」でいることは、かけがえのない「善」で「ためになること」なのだ、という哲人の言葉に…

ええい、
このサディストめ!

引用:「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」(p69)

サディストとは、Wikiによると「相手(動物も含む)を身体的に虐待を与えたり、精神的に苦痛を与えたりすることによって性的快楽を味わう、また、そのような行為をしている自分を妄想したり相手の苦痛の表情を想像して性的興奮を得ること。

サディズム - Wikipedia
ラムノ
ラムノ

哲人 そんな変なこと
言っていませんけどね

どうすれば相手にこんな言葉を言う状態になるんだ…

ココ
ココ
かのん
かのん

栄光の第1位!

この人でなしめ!

引用:「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」(p157)

この人でなしめ!が出るまで、13行、青年が喋り倒しています!そして溜めに溜め、高まり、そして最後に…

かのん
かのん

この人でなしめ!www

ちょっと大丈夫この展開?

ココ
ココ
ラムノ
ラムノ

さあ この青年のディスに哲人はどうアンサーを返すのか?

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