【55秒書評】「居場所。ひとりぼっちの自分を好きになる 12の「しないこと」」

「居場所。」イメージ画像 プールに飛び込む人 【55秒書評】
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Who are you? ~どんな内容?

お題:ある著名人が出す本の帯に一言頼まれました。何と書く?

かのん
かのん

表紙の帯に一言?なんやろ?

「一気に八回読んだ」

引用:「居場所。」(表紙帯)

怒られるぞ

ココ
ココ

27冊目は「居場所。ひとりぼっちの自分を好きになる 12の「しないこと」」(サンマーク出版、2023年3月13日発売)でございます。

著者は大﨑洋おおさきひろし氏。1953年7月28日大阪府生まれ。関西大学社会学部卒。1978年に吉本興業株式会社入社。同期中ビリの窓際族でしたが、まだ無名のダウンタウンを「絶対に、こいつらはおもろい」と直感し「頼まれてもいないのに」ダウンタウンの初代マネージャーとなり東京進出、ダウンタウンの大躍進を牽引。その後大﨑氏は、いちタレントのマネージャーという立場を超え、社内の音楽や出版、スポーツ、映画そのほかお笑いとは異なる業界と連携し、お笑いをブロードバンドに放流。吉本の名を世界に行き渡らせます。一方で、やんごとなき事情(必読!)により60年続いた一部上場廃止。構造改革を経て日本で指折りのエンターテインメント企業に押し上げます。

60年続くものを止めるってすごいことですよね

ココ
ココ

この本は…

「大﨑は、わけわからんやつや。何考えてるかわからへん」

と言われ続けて今に至るので、何を考えているのか少しだけお伝えしようと思って本を書いてみました。

引用:「居場所。」(表紙帯裏)

この本の主題は「居場所。」です。そしてひとりぼっちの自分を好きになる 12の「しないこと」が書かれています。

大﨑氏は入社後、同期でビリで居場所がなかったそうです。そしてダウンタウンも面白さが分かってもらえず、舞台や楽屋でも同じく居場所がありませんでした。そしてそんな大﨑氏とダウンタウンが一緒になります。

でも松本くんは「お笑い」という唯一の武器を手にして、居場所をつくろうとしていた。そして咲かせる花などない平凡な僕は、その花が咲く場所をつくろうとしていました。

そんなこんなで、この本は、居場所についての本です。

引用:「居場所。ひとりぼっちの自分を好きになる 12の「しないこと」」(p008)

そしてこの本は、ひとりぼっちの自分を好きになる 12の「しないこと」が書かれています。即ち、これが天下の吉本元会長、現吉本興業ホールディングス取締役大﨑氏の「何を考えているか少しだけ」の答えになります。

かのん
かのん

「○○すること」ではなく

「しないこと」なんだね

大﨑氏は間違いなく、吉本史上最重要人物のおひとりでいらっしゃいながら、偉そうに言えるほどの人間ではないと謙遜されている。なので「○○しないこと」なのだそうです。

しなさいより しなくていいって方が楽ですものね

ココ
ココ

ここでしなくていい12のことを挙げておきます。

「01 置かれた場所で咲こうとしない」
「02 孤独を見つめすぎない」
「03 競争しようとしない」
「04 限界までがんばろうとしない」
「05 白黒はっきりさせようとしない」
「06 友だちをつくろうとしない」
「07 相談しようとしない」
「08 目的地を決めようとしない」
「09 合理的にしすぎない」
「10 みんなにわかってもらおうとしない」
「11 ルールを決めすぎない」
「12 居場所を場所にしない」

これがこのままこの本の目次になるのですが…

「01」と「12」。この最初と最後だけ、若干哲学チックなタイトルですが、これは居場所というテーマに対する投げかけと回答なんです。どういうことか?

そこはぜひこの本をお手に取ってお確かめください!

あとこの本は大崎氏とダウンタウンの歩みを「01」から「12」まで重ねて書かれています。

キャロ
キャロ

12のしないことをすれば居場所が見つかるって本ってことアータ?

ラムノ
ラムノ

まあその解釈でいいでしょう

I like you! ~紹介する理由

ここで先程の大喜利の回答「一気に八回読んだ」を考察します。

キャロ
キャロ

NO FEARねアータ

この本が発売された時、電車のステッカー広告に掲載されていたのが「一気に八回読んだ」のキャッチコピーでした。八回も?私は即、ポチりました。本を繰り返して読むことはありますが、八回も、しかも一気に、ってそんな…、いったいどんな内容なのだろう?そう思ったからです。

まずダウンタウン、というよりお笑い好きなら吉本興業は超ビッグネームですし、大﨑会長(当時)の名前を知らないという方はそうそういないと思います。

この時点でもう買うと思います。

粗いな

ココ
ココ

で、本好きからしたら、まず一気に読むことはあっても、八回読むことはそうそうありません。目を通す、流し見る、いいえ違います。読んだ。そう読むわけです。八回読んだら飽きます。というかその時間を違う本を読むことに当てます。八回読むのであれば、恐らく途中から、あれこれいま何回目だっけ、まいいか、になります。そしてかなり眠気も襲ってくるはずです。一気に八回読む。本好きからしたら、ない。これはない、です。

この時点で少し読んでみたいな、と思ってしまう。

ラムノ
ラムノ

私 前者ですよ!念のため!

ただここへきて、この本の新たな価値が生まれました。

そう、提訴から291日目で「訴えの取り下げ」により幕引きとなった例の裁判。そしてその後、関わられた方々、それぞれの居場所がクローズアップされるようになり…

「テレビ復帰絶望的」「劇場に二人で」「地上波はもう無理」などの見出しが連日踊っております。

松本氏…9回目、10回目とページをめくられているのでしょうか。

松本くんは“天才”と言われる男だけれど、どこか“下手くそ”なんだと思います。

引用:「居場所。ひとりぼっちの自分を好きになる 12の「しないこと」」(P305)

個人的には「05 白黒はっきりさせようとしない」にある「白黒つける」は本当に正しいのか?の個所が好きです。

白黒つけるというのをやりすぎると、関係が壊れたり、何かが失われたりしていくことは、案外たくさんある気がします。

引用:「居場所。ひとりぼっちの自分を好きになる 12の「しないこと」」(p143)

今読むと色々すごい本です

ココ
ココ

考察の結論。

かのん
かのん

IPPON!

Present for you💐 ~揺さぶるフレーズ

「もし、俺が潜水のまま最後まで泳げたらな、おまえがこれから将来ずっとめちゃくちゃ売れても、俺の言うこと、絶対に一つだけ聞いてくれるか?なんかいつか、そんな日が来ると思うねん」

引用:「居場所。ひとりぼっちの自分を好きになる 12の「しないこと」」(p005)

プロローグの一か所。岡山の小さなふるーい旅館に大﨑氏と松本氏が泊まり、その後大阪に戻りましたが別れがたく、サウナもあるプールに行くことになって…

25メートルのプールを前に、大﨑氏が松本氏に行った言葉です。

かのん
かのん

潜水できたの?

キャロ
キャロ

俺の言うことって

なによアータ?

この本、実はプロローグとエピローグが最高なんですよ!

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