【55秒書評】「生きのびるための事務」

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Who are you? ~どんな内容?

13冊目は「生きのびるための事務」(マガジンハウス、2024年5月16日発売)でございます。

原作は坂口恭平氏。1978年、熊本県生まれ。2001年、早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年に大学の卒業論文と称して作成した写真集『0円ハウス』をリトルモアから2004年7月10日に発売。この本は路上生活者の住居を調査、記録したもので、この本の中でも実際にリトルモアに持ち込み、海外で本を売り出す流れを、生きのびるための事務の1つの事例として取り扱っています。

本の内容はあとがき以外、全て漫画で構成されています。

かのん
かのん

するする頭に入ります!

漫画は道草晴子氏。13歳でちばてつや賞ヤング部門優秀新人賞を受賞!その後14歳で精神科に入院されます。『トーチweb』で連載された自身の半生を描いた漫画『みちくさ日記』(リイド社)を2015年に刊行されます。

キャロ
キャロ

好きなタイプの絵だわアータ

私はこの本を通勤電車の広告で知りました。キャッチコピーが「夢を現実にするたった一つの技術 事務(必要なものはノートだけ)」

事務と言えば、私の職場は医療機関ですので医療事務の皆様の顔が思い浮かびました。皆様、受付や会計のみならず健康保険の保険者に診療報酬を請求するレセプト業務に受診相談、入院相談の最初の窓口を主に担当されています。生きのびるための…事務か。仕事としての、じゃなくて?

なんだろう。正直、ピンときませんでした。

一方で「自分に自信が無い」「やりたいことが続かない」「悩んで行動に移せない」足らないことは《事務》でしたという帯の文言が結構なインパクト。

日常で見受ける事務が、夢を現実にする、という非日常的響きを打ち鳴らしている。

どんな内容なんだろう?そこからは早い。
ポチりました。

この本は作家、画家、音楽家、建築家とマルチな活動をされている坂口恭平氏と、事務しかやらない居候のジムの2人・・で「生きのびるための事務」を紹介していきます。

ジムが最初ナマイキな
感じのヤツなんですよ

ココ
ココ

途中までは現実的なお話でしたが、正直最後あたりは異才・坂口恭平氏だからこそ。ただ、こういった行動も「事務」によって成し遂げて来た、という証明になっている。

だって実際、坂口氏は夢を現実にしちゃっておりますもの!

夢は人それぞれ。その過程における考え方として、これは試してみる価値はあると思います!

I like you! ~紹介する理由

未読の方、これ頭で思い浮かべていらっしゃるであろう事務、それじゃないです。夢に向けてどう考え、どう動いていくか、という思考、そしてその手順の案内計画の立て方の指南書。これを事務という言葉にしています。具体的には、スケジュール管理とお金の管理、まずはここから始まります。

全体を通して漫画だから読みやすい!硬度10、ダイヤモンド並みに硬い印象の事務という言葉を、いつの間にか口の中で消えちゃったってくらい、柔らかくホロホロにしてくれます。

この本を読んで、買って良かった。そう思った所をご紹介します。

102ページでジムが坂口氏に「《才能》ってなんのことだと思います?」と問います。「いや、分からない」と坂口氏。続けて「自分には《才能》があるように見えるか?」と問うジムに「《才能》に溢れている、毎日書き続けているからね」と坂口氏はアンサーします。

その後。ジムの決定的なこの言葉!

《才能》っていうのはそれだけです。いつまでも楽しく好きなことを、続けられる=《才能》があるってだけです。

引用:「生きのびるための事務」(P102)

これ、効いたなー。

他にも金言ザックザク!皆様の心に沁みる「事務」が必ずここにあります!

Present for you💐 ~揺さぶるフレーズ

どうせ最後は上手くいく!

引用:「生きのびるための事務」(P218)

「合言葉」それがこれ!

ラムノ
ラムノ

そんな気にさせてくれる本です!

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