Who are you? ~どんな内容?
6冊目は「ずるい攻撃」をする人たち (青春出版社、2024年4月15日発売)でございます。
著者は大鶴和江氏。心理セラピスト、心理分析・心理セラピー講師。一般社団法人日本リトリープサイコセラピー協会代表理事。2005年に心理セラピストとして独立され、延べ1万人以上の心の問題解決に携わり、現在は東京と長野を拠点に活動されています。
私がこの本を知ったのは電車の広告です。ピンクをバックにかわいらしい女性が小首を傾げて微笑んでいます。そしてその横に「ずるい攻撃」をする人たち、とタイトル。既読スルー、被害者ポジション、罪悪感で支配という文字が並んでいます。ほかにサボる、マウント、嫌味、ため息アピール…
ポチりました。ええ、ポチりましたとも。
いじめやパワハラは分かりやすいですよね。でも本書で取り扱われているのはそういったものではなく、例えば…
・あなたのためと言いながら罪悪感を抱かせる
引用:「ずるい攻撃」をしてくる人たち(p33~)
・丁寧な言葉で優しく否定してくる
・心配するふりをしながら見下したり、バカにしたような発言をする
上記は一部引用したものですが、例えばこれらのようにどれも目に見えない形で、こちらが抗議しにくいような行動、これを本書では「ずるい攻撃」と表現しています。
そしてこの攻撃が厄介なのは、攻撃側が一見立場が弱く、被害者ポジションにいることが多い点だそうです。仮にその言動を指摘しても「そんなつもりではありません」と言われ、こちらが嫌な気持ちが消えず、あまつさえ、逆にこちらがハラスメントの対象になり兼ねない、そんな危険性を孕んでいます。
泣き寝入りするしかないのかな…
でも大丈夫!
これらの攻撃の種類、攻撃への対処法、そして攻撃をする人の傾向などが紹介されています。
散歩に行きたくて尻尾を振るのも
ずるい攻撃なのかな?
それはそもそも攻撃ではないでしょ
I like you! ~紹介する理由
ちなみに私も職場で、与えられた仕事しかしない上に、仕事を頼むと肩をすくめたり、声のトーンが低くなる同僚がいます。モヤモヤするなあ、と思っていたところにこの本です。
そう、この本が尊いのはこの手の行動に「ずるい攻撃」とネーミングされたことです。
あれは「ずるい攻撃」だったのか!
なるほどね~!
このほかにも、マウント癖のある「支配欲の強い人」の心理、「かまってちゃん」の心理と特徴、「お世話」という名の支配…中々興味深い。
皆様の周りにも必ず何人か、いらっしゃると思います。コンプライアンスがうるさい時代。むしろ分かりやすくハラスメントをする人より、この手の方々の方が今後増えてくるかも知れません。
だからこそ手に取っていただきたい一冊です!
Present for you💐 ~揺さぶるフレーズ
厄介なのは自分が攻撃をしていることに気が付かないケース。
引用:「ずるい攻撃」をする人たち(p163~)
ここ、響きました。自分から攻撃を仕掛けている?え?まさかね…
同僚もアータに攻撃されていると思っていたとしたら…
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