この記事は『愛のモヤモヤ相談室』という本をきっかけに、美輪明宏さんの人生観に触れ、その考えを日常に生かせないか試みた内容です。
この記事 こんな思いで書いています
この書評は、本の内容を整理するだけでなく、
中年期に感じる行き詰まりをどう越えるか
という視点で書いています。
※本の要点を先に知りたい方は、途中の見出しから読めます。
※ここからは、個人的な実感や迷いも含めて書いています。
Help me! ~いやあ、しんどいなあ
今回のお悩み:
「美輪さんに悩み相談したらなんて答えてくれるのかな?」
この本この本
Who are you? ~どんな内容?
126冊目はこちら!『愛のモヤモヤ相談室』(大和書房 2024年11月5日)でございます。
今回も美輪明宏さんにご登場いただきます!
NHK Eテレ 人気お悩み相談番組 待望の書籍化!
引用:『愛のモヤモヤ相談室』(表紙)
美輪さんの人生観炸裂!
美輪さんにアドバイスもらえるなんて贅沢ですね
その心の”モヤモヤ”すぅーっとさせませんか?
引用:『愛のモヤモヤ相談室』(表紙裏コピー)
著者は美輪明宏さん。1935年5月15日、長崎県長崎市生まれ。2026年6月20日、老衰のため91歳で逝去されました。
美輪明宏さんは、この世に「歌手」や「俳優」として現れた人というより、愛そのものを伝えるために生まれてきた魂だったのかもしれません。男性でも女性でもない、そのどちらをも包み込む存在として、自らの生き方で「人は魂に性別を持たない」という真実を静かに語り続けました。長崎に生まれ、数々の苦難を越え、「美輪」という名を天から授かったと信じたその歩みには、目に見えない導きが感じられます。歌も言葉も舞台も、そのすべては人々の傷ついた心を照らす祈りでした。2018年には戦後の日本にジェンダーを超えた生き方を示し、長きに渡り舞台や映画等に活躍されたことから東京都の「名誉都民」として表彰されました。
91年の生涯を終えた今も、その黄金の光は消えることなく、多くの人の心に「もっと自分を愛していい」という優しいメッセージを送り続けています。
美輪さんご自身のことは前回をどうぞ!
◇稀代の麗人・美輪明宏!その耽美かつ繊細な人生に迫る!👇

本書の構成です
はじめに
第1章 生きるということ
ミニ相談11編 対談式7編
第2章 愛するということ
ミニ相談11編 対談式6編
第3章 家族というもの
ミニ相談12編 対談式11編
第4章 働くということ
ミニ相談8編 対談式4編
おわりに
これぞ生きる上での4大要素!
この人生そのものという4大要素に絡む悩みを不世出の麗人・美輪さんがときに厳しく、そして優しく斬る!
お役に立つかどうかはわかりませんが、89年の人生で体験したことを参考に、案内役である高瀬耕造アナウンサーの力も借りながら、『美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室』という番組で様々な悩み相談にお答えさせていただくことになりました。
引用:『愛のモヤモヤ相談室』(p1)
どちらの章も、まず、ミニ「モヤモヤ相談」が1つ2つ3つ。こちらは美輪さんが回答して終わり。その後本格的な「モヤモヤ相談」が続きます。こちらは相談者、美輪さん、司会のNHKアナウンサー高瀬氏が実際対談方式です。そしてまたミニ相談がいくつか続き、対談方式へと、息つく暇なく美輪さんの言葉に触れることができます。
しかもそれだけではありません。各相談の合間に、「あしたを生きるあなたへ」というタイトルで美輪さんの回答を格言化したものがなんと19も掲載。
今回は美輪さんの回答を「すっきり!指数」で表記!
さらに各章の個人的ベスト「あしたを生きるあなたへ」も発表!
第1章 生きるということ
なお今回引用する美輪さんの本書掲載の言葉にはカギ括弧はついておりませんが本サイトでは見やすくするために使用しています
「人付き合いが苦手です」
専門学校3年目の学生の悩みです。いつも人の顔色をうかがってばかりの相談者。きっかけは3年に進級時、クラスになじめない一方で、積極的に発言するなど目立つ活動をした結果周りから「よくわからない不思議な人」と認定され、気を遣われるようになってしまった。
そこで美輪さんは「気を遣わせるにしても、自分の存在は認められている。結構なこと」とおっしゃっています
美輪「どこにでもいる存在にはなりたくない。私は違うのよって、カッコいいんです。(中略)謙虚であることは大事なことですけれど、謙虚であってもプライドは持っている、それがカッコいい人間ということです」
引用:『愛のモヤモヤ相談室』(p65)
それでも「共感できる相手が欲しい」と相談者さんが発言
美輪「同じ価値観ってなかなかいないんです。みんなどこか同じで、共感し合うことに喜びを感じるって、そりゃいいことなんだけれども、そればっかりがいいわけじゃないんですから。(中略)だからそういうものだとお思いになればいい」
引用:『愛のモヤモヤ相談室』(p67)
そりゃそうよミーだって窓の外を眺めていると落ち着くって言ったって誰も共感してくれないんだからアータ
ネコの習性はあたしたちは確かに理解できないわ…ってそういうことなのかこれは?
その後、春から社会人になる相談者より、
「職場でも顔色をうかがってしまうのではないか」と質問が出ると…
美輪「それは社交的には正攻法ですよ。人がどう思うかかまわないでポンポンと物を言いっぱなしだったら大変です。こう言ったら相手がどう思うか、それは社交術というもので当たり前なんです(中略)自分を捨てても、相手のためだけにっていうのは素敵なことですよ」
引用:『愛のモヤモヤ相談室』(p70)
このままでいい、と美輪さんから太鼓判を押された相談者。美輪さんは対談のラストでこうおっしゃいます。
美輪「いろんなことを経験して、いっぱい積み重ねて、それでやっと結果が出る頃にはもう、50過ぎになってます。それまではみんな手探り。ああでもない、こうでもない。家庭のことだとか世間のことだとか、もうびっくりするように次から次にいろんなことが襲ってきます。それで結論を出すようになって、「なるほど」とわかったときにはもう年をとっている。それが充実した年のとり方です」
引用:『愛のモヤモヤ相談室』(p70~71)
美輪様アータすごいわ人付き合いの極意から最終的に人生のありように結び付けるなんて
第1章「あしたを生きるあなたへ」
人間っていうのは
引用:『愛のモヤモヤ相談室』(p83)
初めての経験を積み上げながら死んでいく
その繰り返しだから心配することはありません
「すっきり!指数」
95/100
第2章 愛するということ
「10年間、恋人がいません」
相談者はゲイの男性。最後に付き合った彼氏と別れ10年ぐらい恋愛をしていない。仕事は新宿2丁目で「ドラァグクイーン」と呼ばれる女装した男性の衣装をつくること。過去の恋愛は捨てられる前に捨てちゃえ、の方だったとか。
相談者は自我が強いと自覚されています
美輪「自我が強い人って、男でも女でも、どの人と一緒にいてもうまくいかないっていう人が多いんです。プライドが邪魔するんですよ。あなたはとにかく自分を守るのに精一杯の力を発揮していらっしゃるでしょう」
引用:『愛のモヤモヤ相談室』(p140)
美輪さんは「ドラァグクイーン」は気の強い方が多いとおっしゃっています
さらに自分が一番でプライドを傷つけられるとすぐ喧嘩になる世界だそうです
どうしたらよいのでしょうか?という相談者に美輪さんは…
美輪「自分より相手のことを大事に思う精神ですね。たとえば相手が待ち合わせに遅れて来たときに、「こんなに私を待たせるなんて、もう許さないから」と怒って帰ってしまう。これが恋です。でも愛になると、怒るより前に心配するんです、相手のことを。「なにかあったんじゃないか、事故でも起きてなければいいけど」って。遅れて来ても、それを怒るんじゃなくて、「いいのよ、気にしないで。私も今来たばかりだから」って、上手に嘘をついて、無事だったらそれでいいと思う。恋愛っていうのは、まず自分を捨てるところから始めないと。それも、とてもカッコいいと思いません?」
引用:『愛のモヤモヤ相談室』(p143~144)
問題はこれを結婚20年目に夫や妻に言えるかどうかだわねアータ?
第2章「あしたを生きるあなたへ」
恋はすべて自分本位
引用:『愛のモヤモヤ相談室』(p124)
愛はすべて相手本位
「すっきり!指数」
94/100
第3章 家族というもの
「風俗店で働いていたことに後ろめたさを感じている」
相談者は小学校高学年の息子を育てるシングルマザー。子どもがまだ小さい頃は体が弱く、仕事も休みがちだったため1年ほど風俗のお店で働いていたそうです。そのときをふり返り、子どもに胸を張って言えない心境に対し、モヤモヤを感じているという相談者。果たして美輪さんの回答は?
美輪さんは少し視点を変え遊郭の歴史を話されます
遊郭のナンバーワンの売れっ子を花魁という。歌舞伎にも花魁道中が出てくる演目が今でもある。それぐらいに、風俗といってもバカにされているわけではない。
長崎にも丸山遊郭があった。遊女たちは家賃を払うのもやっと。売るのが裸しかない。
美輪「そういう人の身にもなってごらんなさいって。どれだけ苦しい思いをしているのかを世間は知らなすぎます。ですから、悪いことをしている、恥ずかしいことをしている、ただそういう目で見るのは、私はやめていただきたいと思います。そう思いませんか?」
引用:『愛のモヤモヤ相談室』(p169)
美輪さんは続けて、
お子さんが大きくなれば分かってくれると説く一方でこちらから進んで話すことでもない
さらに、
秘密にしておくことに罪悪感を持つ必要はこれっぽっちもない
美輪「変な劣等感を持たないこと。あなたを非難する資格のある人など、どこにもいません。それとさっき言った風俗の歴史。花の吉原が出てくるお芝居がありますから。花魁道中なんて格式高い綺麗なもんです。もし上演されることがあったら、お子さんを連れて見に行くといいですよ」
引用:『愛のモヤモヤ相談室』(p171)
相談者さんのお子さんは仕事に行く前に「頑張ってきてね」と言ってくれるそうです
また帰ってくるのを楽しみに留守番をされているそうです
美輪「そのときに、うんと優しい感謝の言葉や褒め言葉をたっぷりあげてください。留守番をしててよかったという気持ちになりますからね」
引用:『愛のモヤモヤ相談室』(p172)
ラムノめ私らがいつも番犬しているのにねぎらいの言葉ないぞどうなってんだおい!
第3章「あしたを生きるあなたへ」
人生の修行は続きます
引用:『愛のモヤモヤ相談室』(p205)
きっぱりあきらめて
生きる覚悟を決めましょう
「すっきり!指数」
99/100
第4章 働くということ
「芸能界で活躍することを夢見ていますが…」
相談者は短大を卒業したあと、上京してアイドルとして活動を始める予定でしたが、事務所と連絡がつかなくなってしまい立ち消えに。その後、コンビニでアルバイトをしながらオーディションを受けては落ちること2~3回。友人はみな応援してくれている。このままちゃんと仕事をしようか、それとも芸能界をあきらめず活動していくか…
安定した路線に行くと腐ってしまいそうという相談者さん
華やかな世界を知る美輪さんからのアドバイスは意外なものでした
美輪「でも、いろいろオーディションを受けて、ダメだった。それが結論なんです」
相談者「縁がなかった?」
美輪「「あなたはいらない」と言われたわけ。だから、「いらない」って言われるよりも、「必要だ」と言われるところへ行くほうがいいでしょう。まともな、普通の仕事が、あなたにとってはそんなに価値のないものなんですか?」
引用:『愛のモヤモヤ相談室』(p271~272)
自分はどんな大人になりたいかと美輪さんから質問が!
相談者さんは「一番は人を助けたい」と回答します
「自分も助からないのに?」と美輪さんは驚かれます。そして…
美輪「まず、自分を助けなきゃ。人を助けるには、自分をまず助けて、助かったところで人助けに移るんです。順序を間違えちゃダメですね。自分はこうでなければいけないという思い込みは、自縄自縛の落とし穴です。これしかないというのは、自分に対して失礼なの。もっと可能性がいっぱいあるんだっていうこと」
引用:『愛のモヤモヤ相談室』(p273~274)
おやつはささみジャーキーって決めないの サメの骨とかもあるんだから
第4章「あしたを生きるあなたへ」
自分を救えないものが
引用:『愛のモヤモヤ相談室』(p277)
人を救うことはできない
まずは自分を救ってください
「すっきり!指数」
100/100
ここでも自己救済がでたわねアータ
◇自分を自分で救うということ。「自己救済」とはこの本で学べ!↓

Present for you💐 ~揺さぶるフレーズ
はじめにから抜粋
この本には、自分自身のこと、恋人、親子や夫婦の問題、仕事のお悩みなど、いろんなケースが書いてあります。すべての人が、なんらかの生きるヒントを見いだせるよう、個人の相談に答える形の中に、普遍的なメッセージを込めるよう意識したつもりです。きっと、どなたにでも自分自身に置き換えて考えることができるでしょう。
パラパラとめくって、「ああ、これは」とお役に立つところを取捨選択していただき、この本が少しでもあなたの明日を生きる力になることを願っています。
引用:『愛のモヤモヤ相談室』(p3)
これはもう美輪さんからの今を生きる私たちのエールといっていいでしょう
Thank you! ~55秒解決!
今回の【55秒解決】
「誰もが人生1周目なんだから間違って当然という考えを得た」
生きる覚悟はここからくるわけですね
Let’s try it! ~いまからできること
①人間は初めての経験を積み上げながら死んでいくのだから恐れずチャレンジしてみる
②愛はすべて相手本位という考えは仕事でもつかえる
③自分を救ってあげることを優先に 仕事はそのあとでOK


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